2006年01月15日

ナラタージュ・島本理生

本の雑誌が選ぶ2005年上半期bPの作品です。
高校時代の先生のことを、忘れられないというお話です。
その先生も、別居はしているものの、妻ともう一度やり直したいと思っています。
でも、先生もその生徒のことが好きなんです。

こんなお話ですが、
@違う男も好きになるが、やはり先生が忘れられない主人公
A(ある事情で別居中だが)妻がおり、妻と別れる気がないのに、主人公を好きになる先生
という2大ジレンマをもつ二人。
この矛盾に悩みながら、いくつかのエピソードが組み込まれますが、このエピソードがどうも作り物臭いのです。
恋愛小説なんて、所詮作り物の世界です。
そんなことあるわけないぞ、と突っ込みを入れたくなるエピソードなのに、何故か物語にのめり込んでしまうのが、上手い恋愛小説だと私は思います。
このお話は、いまひとつ感情移入ができなかったですね。

主人公と付き合っている男(大学生)に、先生の元に行くのなら、土下座して謝れと言われ、本当に土下座をする主人公。
あるレビューでは、この男に批判的な意見がありましたが、まあ大学生の男の子が、彼女を失いたくなくて、あのような行動に出るところは、逆にリアリティを感じましたが。

まあ、文章も綺麗ですし、もう少し人生経験を積むと、島本さんももっと上手い恋愛小説が書けるのではないでしょうか。(と、偉そうなことを言ってしまいます)

posted by 中は切っても発出さん at 20:43| 岐阜 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>(と、偉そうなことを言ってしまいます)
これが余計。
せっかくの中さんの判断基準が、単なる読書感想文になります。
言い切ることです。
と、偉そうなことを言ってしまいます。
Posted by 39bon at 2006年01月16日 00:16
39bonさん
子供の読書感想文の宿題は、親が殆ど書いているようで。
どう見ても、小学生が書いた作品ではないのが入賞しちゃうんですね。
そんな子供の感想文にも採用されない私の感想文です。
Posted by 中は切っても発出さん at 2006年01月19日 21:20
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