2006年05月23日

人は見た目が9割・竹内一郎

ズバリ、「本はタイトルが9割」と教えているような本でした。
最近の新書は結構タイトルだけの本が多いようです。
先日読んだ「オニババ化する女たち」もタイトルだけだと、どんな鬼嫁の話が書いてあるのだろうと、期待して読んだら、非常にマジメなお話でした。

さて、今回のこの本は、久し振りにタイトルに騙されたと感じました。
私は、営業職なので、人の印象は見た目で決まるので、どのようにしたら好印象を与えるのか、というような内容かと思って期待したのですが・・・。
言葉での伝達力は1割、人の表情や声色等々のコトバ以外の要素が、本当のことを伝達するのですよ、なんていう内容でした。
私も40年以上生きてきましたので、それくらいのことは知っているつもりです。

話は変わりますが、歌舞伎の忠臣蔵はご存知の方も多いでしょう。
忠臣蔵も色々ありまして、有名なのは仮名手本忠臣蔵です。
他にも、碁盤太平記や元禄忠臣蔵なんてのもあります。
その、元禄忠臣蔵で南部坂雪の別れという場面があります。
【大石内蔵助が討入前夜に浅野の未亡人瑶泉院へと報告に訪ねたが、吉良側の密偵が居ることを察知して「討入など考えてもいない」と嘘の報告をして瑶泉院はこれに激怒してしまう。折角の報告も出来ずに大石は口惜しいながらも雪の南部坂を下って行く】
というのが簡単なお話です。
この中で、「討ち入りなど考えていない」と嘘の報告をし、瑶泉院になじられるところなどは、大石が悔しさともどかしさを言葉ではなく、表情や細かな動きだけで表現するところです。
このような演技を腹芸といいますが、この南部坂のシーンなどはKING OF 腹芸だと思います。
歌舞伎のような大衆文化もそうであるように、日本では昔から言葉ではなく、それ以外で自分を表現するということが好まれてきています。
歌舞伎や演劇の世界では言葉以上に表情や細かい動きが大事です。

このように、歌舞伎や演劇を楽しむことが出来るならば、この本は読む必要はありません。
まあ、この本を読んで、いままでのことを振り返り、これからもう一度注意を促すにはいいかもしれませんね。


posted by 中は切っても発出さん at 22:44| 岐阜 ☔| Comment(2) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画のキャッチコピーもそうなんですが、
本のタイトルなんかも
間違いなく客寄せパンダの役目がありまして。
それにつられて見たり買ったりすると
だまされた感がする・・・のは
こっちが見る目がないんでしょうかね?

あ、でもウラを返せば、
言葉以外の部分で人は判断されるから
外見(自分がかもしだしている雰囲気)を少しは意識しろっていう本として
自分はオッケーでした。

PS:自分をわかってもらおうとして
しゃべればしゃべるほどドツボにはまっている今日この頃です。(爆)
Posted by Ageha at 2006年05月24日 08:48
Agehaさん
まあ、確かにタイトルで騙される私が悪いのでしょう。
>映画のキャッチコピーもそうなんですが
映画のキャッチコピーは、角川映画が上手く利用していましたね。
Posted by 中は切っても発出さん at 2006年05月25日 22:22
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Tracked: 2006-05-23 23:16

『人は見た目が9割』 竹内一郎
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Tracked: 2006-07-16 16:29
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