2006年05月27日

100回泣くこと・中村航

歌の世界では、ヒット曲が出ると、その曲に似通った曲が何曲か発売されます。
テレビ番組でも、ヒット番組のパクリ番組がいくつか放送されます。
その他、様々なヒット商品に対して、類似品はつきものです。
ここ最近、小説では愛する人が死んでしまうストーリーが流行っているようです。
「セカ中」「いま、会い」「東京タワー」等々・・・。

この「100回泣くこと」も、まさしく類似品でした。
確かに、泣き所はあります。
そこだけ読めば、お涙頂戴です。
でも、それだけなんです。
もう一つ心に訴えるものがありませんでした。
狙いに行ってしまったという感じがあり、著者の個性が消えている感じでした。
可愛いだけで、いまひとつ印象に残らないアイドル、やることはやっているけれども、いまひとつ興奮しないAVのようなものです。

私はこの著者の本は、この本が二冊目でした。
最初に読んだのが、「リレキショ」という確かデビュー作でした。
「リレキショ」はストーリー自体は起伏はありませんが、何か心に残るストーリーでした。
派手さはありませんが、いぶし銀のような渋さを感じさせます。
また、文体も読みやすく、期待している作家です。
是非、今度はヒットをねらわずに、自分の書きたいことを書いて欲しいと願います。
私の高校の後輩でもあるので、一流作家となって、母校に凱旋講演でもしてください。


posted by 中は切っても発出さん at 00:14| 岐阜 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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