2004年11月09日

マカロニほうれん荘・鴨川つばめ

今、少年週刊漫画雑誌といえば、少年ジャンプが一番売れているのでしょう。
ジャンプは昔から新人を発掘しては、搾り取る方式をとっており、人気がなくなったら、即連載中止になってしまうという噂を聞いたことがあります。
ジャンプ(集英社)サンデー(小学館)の一ツ橋グループ、マガジン(講談社)の音羽グループという巨大出版グループに対抗しているのが、少年チャンピオン(秋田書店)です。
20年以上少年チャンピオンなんて読んだことがないので、何が連載されているかはまったく知りません。
そんな、チャンピオンでも黄金時代はありました。
超人気漫画が揃っており、その数は全盛期のジャンプ以上だと思います。
「ブラックジャック」(手塚治虫)「ドカベン」(水島新司)「がきデカ」(山上たつひこ)のクリーンナップに「ゆうひが丘の総理大臣」(望月あきら)「月とすっぽん」(柳沢きみお)等が脇を固める、大リーガーオールスター選抜のような連載陣でした。

そんな中で、新連載として登場したのが「マカロニほうれん荘」でした。
はっきり言って、新人ながらあっという間にクリーンナップを任されてしまうほどの大人気作でした。
特に、ギャグマンが部門では当時のチャンピオンのトップ「がきデカ」を凌ぐ勢いでした。
沖田総司15歳、膝方歳三(トシチャン)25歳、金藤日陽(キンドーさん)40歳が繰り広げる破天荒ギャグ漫画。
この3人が全て高校一年生という無茶苦茶な設定の下で、ドタバタギャグがふんだんにちりばめられていました。


当時のチャンピオンのギャグ漫画のトップだった「がきデカ」は、確かに笑える漫画であったが、いかんせん下ネタが多すぎ、下ネタ大好きな私でも閉口することもありました。
しかし、「マカロニほうれん荘」のギャグは、当時としては新鮮で、ニューウエイブギャグ漫画でした。
その流れは江口寿史の「すすめパイレーツ」につながるものだと思います。
特に、トシチャンのキャラクターがとてもよかったですね。
”チョー”と叫ぶ時、困った時のひし形の口は、今後どのギャグ漫画もそのレベルを超えることが出来ない表現方法だと思います。
また、細かいところにギャグがちりばめられており、流して読んでしまっては気付かないため、真剣に読んでいました。
私は、文才がないので言葉で表すことが出来ませんので、詳しくはここここを参考にして下さい。

結局、終盤は作者が精神的におかしくなったにもかかわらず、人気漫画ゆえに描かされたため、内容はまったく訳がわからないものになってしまいました。
先日紹介した「軽井沢シンドローム」も、同じ運命をたどってしまいました。
人気作はこのような悲しい結末に陥ることが多いですね。
人気作家であり続けることは、心身ともに困難なことなんですね。

その後、作者は2,3漫画を連載しましたが、往年のキレは全く見られず、短期間で連載終了になります。
しかし「マカロニほうれん荘」は漫画史上に残る名作中の名作です。
作者の酷使により、二度とあのシュールな漫画が見られないことは、非常に残念でたまりません。
そして当然のことながら、掲載誌少年チャンピオンの黄金期も、「マカロニほうれん荘」のパワーダウンと共に終了していきました。

マカロニほうれん荘
「マカロニほうれん荘」 鴨川つばめ
posted by 中は切っても発出さん at 14:46| 岐阜 ☁| Comment(12) | TrackBack(1) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あっ・・・・やっぱり『750ライダー』が抜けてる。
マカロニが、最初ですよね。
少年マンガの絵が、少女マンガっぽい可愛らしい感じになったのは。
私、高校時代学校が、秋田書店の近くにありました。
一ツ橋グループと比べ、人通りも少なくビルもこじんまりとして寂しい感じだったのを覚えています。
Posted by サファイア at 2004年11月10日 09:14
高校時代の先生に「クマ」と似た先生がいたような…
「ノォォッ!」とは叫んでいませんでしたが。
トシちゃんて「THE ALFEE 」の桜井さんに似てません?

「チャンピオン」に連載されていたマンガ、どれも少しは読んだ事あるんだけど、「がきデカ」だけは好きになれませんでしたねぇ。
ところで「チャンピオン」って今でもあるのですか?
Posted by 春よ来い・コイ at 2004年11月10日 13:04
サファイアさんへ
スイマセン。「750ライダー」も「エコエコアザラク」も「恐怖新聞」も抜かしてしまいました。
「750ライダー」って地味な漫画でしたが、結構固定ファンが多い漫画でした。
そう考えると、当時のチャンピオンは超豪華ラインナップでしたね。

春よ来い・コイさんへ
いましたね、クマ先生。
「ノォォォー!」といいながら、フレディマーキュリーの格好して叫んでいましたね。
Posted by 中は切っても発出さん at 2004年11月10日 17:54
中さん(私も短くしよう・・・笑)、こんにちは。
「750ライダー」好きでした♪
あと「気分はグルービー」が好きでした。コミックス全巻持っています。
誰も知らないかなぁ・・・(笑)。
今、毎週読んでいるのは「ジャンプ」だけです。
Posted by ひなこ at 2004年11月11日 21:11
ひなこさんへ
以前39bonさんの「今日の歌謡曲+α」の「そして僕は途方に暮れる」のコメントでも書きましたが、「気分はグルービー」の最終巻が非常に大好きで、「そして僕は途方に暮れる」が頭の中でBGMとして流れます。
あの頃、バンドに憧れていて、自分でもやりたかったのですが、楽器もろくに弾けませんし、楽器を買う金もなかったので、あの漫画を見て自分の欲求を満たしておりました。
確かにあの漫画は知っている人は少ないのじゃないかな。
Posted by 中は切っても発出さん at 2004年11月14日 16:50
中さん、こんにちは。
TDL、お疲れ様デシタ☆
39bonさんのところの記事、探しました・・・(笑)。
(この時、読んでいなかったのかなぁ・・・)
彼らが今、どうなっているのか続編が見たかったりします。
Posted by ひなこ at 2004年11月15日 15:37
「マカロニほうれん荘」
懐かしい! 全巻持っていました。
最終的には作者駆使による精神面ダメージだったのですか。非常に残念ですね。
確かに、後半の何巻かはトシちゃんとキンドーさんのただ暴れまくるだけのギャグに成り下がってしまったという印象で、つまらなくなったなぁ…と思っていたんです。
僕的には第3巻がピークだったと思っています。

今はどうしてるんでしょうね。作者さん。
Posted by NightBirds at 2004年11月18日 13:53
NightBirdsさん
はじめまして。
ギャグ漫画ってどうしても途中からギャグのキレが悪くなってくるんですね。
「こち亀」なんかも、連載当初(約20年前)と比べると、ギャグのセンスが違った方向に向いています。
「マカロニほうれん荘」の場合、キレが極端に鈍ってしまっただけに、作者の苦悩が読者にも痛いほどわかりましたね。
Posted by 中は切っても発出さん at 2004年11月18日 21:36
>>中は切っても発出さん さん
おはようございます。
やはり、継続しなければならないってホント大変だってことですね。
テレビ化にならないのかな〜?と思ってたんですが、そうにでもなったらもっと凄い事になっていたのかも。
漫画によっては、作者が死んでも続いているものやテレビ化になったりするものもありますが、もうこうなると、売れたり視聴率さえあれば何でもありって感じですね…
Posted by NightBirds at 2004年11月19日 07:26
NightBirdsさん
ギャグ漫画って常に新しいネタを要求されていると思います。
だから、作者もそのプレッシャーに負けてしまうのでしょうね。
吉本新喜劇のような、ワンパターンの美学はギャグ漫画には通用しませんからね。
Posted by 中は切っても発出さん at 2004年11月19日 23:26
なんとなく鴨川つばめで検索したら ここに来ました。
マカロニは私が小学生の時だったと記憶してます。
あの頃 こんな面白い漫画もあるものだなぁ と小学生ながらも感心し、毎週の発売日を楽しみにしておりました。
やはり最終回は切なく悲しい終わり方? まあ当時はそんな感じで読み終えた訳ですが、結構いい年になlって またあのギャグを読みたくなり 全巻集めようと頑張っております(笑

少年チャンピオンと言えば 「らんぽう」なる作品もあったかと記憶しております。
Posted by F4U-コルセア at 2005年01月02日 00:59
F4U-コルセア さん
はじめまして。
今、あの頃のようなギャグ漫画が見かけられないと思います。
「まかろに・・・」「ガキデカ」等、ナンセンスギャグ漫画が受け入れられないのでしょう。
「らんぽう」もナンセンスギャグですが、いまひとつギャグのキレがなかったと記憶しています。
Posted by 中は切っても発出さん at 2005年01月02日 16:57
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