2005年01月16日

だいたいで、いいじゃない。・吉本隆明 大塚英志

批評家・詩人であり吉本ばななの父である吉本隆明と、漫画原作者でありサブカルチャー評論家である大塚英志との対談集です。
この本は二人の4回の対談をまとめたものですが、途中吉本氏の入院により間が開いています。
最初の対談と最後の対談では2年以上間があります。
この2年間に昭和の論客・江藤淳が自殺をしていますが、江藤は「江藤淳」にこだわりすぎたのでは、と二人は語ります。
森鴎外は森林太郎(本名)として死にました。
死ぬ前に本人が森鴎外を抹殺してから、森林太郎として死にました。
しかし、江藤淳は江頭淳夫(本名)としてではなく、最後まで江藤淳として自らを消してしまいました。

この本の表題「だいたいで、いいじゃない。」。
二人は、なんでも「だいたいで、いいじゃない。」と考えます。
世の中で、0.0001まで精密に考えなくとも、0.1で充分事足りることはあります。
自分に対しても社会に対しても「だいたいで、」いいのだと私も思います。
しかし、江藤淳は「だいたいで」は許せなかったのでしょう。
吉本・大塚の両氏は、論壇ではどちらかというと非主流であり、結構攻撃を受けやすいタイプです。
二人はその批判に対しては充分に受け止め、その上で反論します。
でも、その反論で相手をギャフンと言わせる気はないように感じます。
別に白黒つけなくてもいいのです、「だいだいで、いいじゃない。」なんです。

「だいたいで、いいじゃない。」 吉本隆明・大塚英志
posted by 中は切っても発出さん at 15:16| 岐阜 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月27日

今年の私のベストセラー

今年は仕事も忙しく、またブログを始めたこともあり、本をあまり読めませんでした。
そんな中で、今年私が読んだ本で、よかったものを紹介します。
(注:私が今年読んだ本であり、今年発行された本ではありません)

5位
「失われた歌謡曲」 金子修平
映画監督である金子修平が、自分の記憶をたどりつつ、自分にとっての歌謡史を綴ったもの。
ある程度時系列にかつジャンルを括って書いてあり、非常に読みやすい本です。
歌謡曲ファンには大変参考になります。

4位
「世界の中心で愛をさけぶ」 片山恭一
ブログでも紹介しましたが、久し振りに泣けた作品。
女性が読むより30代男性が読んだほうが面白いと思えます。

3位
「選別主義を超えて」「個人尊重の組織論」「ホンネで動かす組織論」 太田肇
これもブログに書きましたが、サラリーマンの方は是非読んでいただきたい。
これからのサラリーマンの生き方、そのサラリーマンを上手く生かすための組織のあり方が論じられています。

2位
「パンツをはいたサル」 栗本慎一郎
約20年ぶりに読み直しました。
ヒトは煩悩を持ったサルなんです。
今読んでも結構新鮮な内容です。

1位
「おたくの精神史」 大塚英志
今年は大塚の本と出合えたことが大収穫でした。
世代的には私より一世代上ですが、時代の分析が的確にされています。
民俗学を専攻しただけあって、民俗学的見地からの分析がお見事です。
編集者であることから、文章も非常に読みやすいですね。

私はこれまであまり小説は読んでいませんでしたが、今年は5,6冊は読み、特に流行の小説なんて久し振りに読みました。
来年はもっともっと本を読めるように頑張ります。
posted by 中は切っても発出さん at 22:59| 岐阜 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月15日

ホンネで動かす組織論・太田 肇

著者はこれまで、サラリーマンが「組織人」から「仕事人」に変わっていることを論じている。
戦後復興期から、高度成長期を経てバブル崩壊までのサラリーマンは、会社のために、つまり組織のために頑張る「組織人」であった。
しかしバブル崩壊後、会社は「組織人」に対してなにもしてくれなかった。
組織のために家族や自分を犠牲にした「組織人」に、容赦なく切り捨てようとした。
そして、サラリーマンは組織のためではなく、自分のために働くようになる。
このようなサラリーマンは二つに分類される。
とりあえず会社に迷惑をかけない程度に存在し、とりあえず給料をもらっている「ぶらさがり」の人たち。
彼らは、決して給料以上の働きをしないどころか、概ね給料泥棒である。
そしてもう一つは、仕事を自分のためにするためにする人たちで、著者は彼らのことを「仕事人」と呼ぶ。
「仕事人」は組織のために仕事をするのではなく、自分のスキルアップや、人生を楽しむために仕事をしている。

会社はこれまで「組織人」を管理するスキルは持っていた。
しかし、それでは「仕事人」は管理できない。
「組織人」の喜ぶ昇給や昇格は「仕事人」にはニンジンにならない。
ノーベル賞を受賞した、田中耕一さんがよい例である。
報酬や地位のために仕事をしているのではない。
それでは、どうしたらいいのだろう。
答えは簡単である。
社員を個人事業主扱いにするのである。
社員が出した利益に対して、報酬を与える。
これなら、数年高利益の仕事をして高報酬を得、その後低利益の仕事に取り組むことも可能である。
新しい分野の仕事をすることが可能になるのである。
また、長期の休息に充てる事も出来る。
「仕事人」はそれなりの報酬を得、「ぶらさがり」もそれなりの報酬しか得ることが出来ない。
それらの積み重ねが会社の利益となるのだ。
これまでの組織は最初に会社の利益ありきで、その目標利益をトップダウンしてきた。
しかし、これからは一社員の利益の積み重ねが、結果的に会社の利益となるボトムアップ方式をとらなければならない。

著者はこれまで会社側からしか論じられてこなかった組織論を、社員側から論じている。
その点で、我々サラリーマンにとっては充分参考になる本であり、本当は経営者にも読んでもらいたいと私は願っている。

「ホンネで動かす組織論」 太田 肇
posted by 中は切っても発出さん at 22:44| 岐阜 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月11日

CM情報誌「CM NOW」

少し前から、左下に「CM NOW」のバナーを貼り付けてあります。
バナーを貼っておいて言うのもなんですが、最近は購入したことがありません。
この雑誌、昔は季刊誌だったのですが、12年程前から隔月刊に変更されました。
まあ、経済的にも苦しくなったたことと、それまでの発行サイクルが変わったことにより、私のサイクルが狂ってしまって、購入するのを忘れたりして、買わなくなってしまいました。

どんな雑誌かというと、はっきり言って女性タレントを起用したCMを中心にした、CM紹介雑誌です。
CMの裏側や、コンセプト等製作者側からの情報もあり、結構読み応えはありました。
(JR東海の牧瀬のロケが、名古屋駅だったことも、この本から情報入手)
今手元にあるもので一番古いものが、87年冬号です。
表紙は”クレアラシル”の島田奈美
特集が『読者が選ぶ1986年CM大賞』。
ちなみに、CM大賞の順位は以下の通り。
1位 NTT「ウイークエンドコール」
   3姉妹の生活を電話を題材にして描いたもの。冨田靖子が三女役。
2位 いすず「ジェミニ」
   ジェミニが2台並んで、仲良く走る。噴水の回りを回ったり、ジャンプもした。
3位 コカ・コーラ
   パーティーを題材にミュージカル仕立てにした。

CMはその時代の生活を伺うにはとても解りやすいものです。
1位が電話のサービスのCMです。
今じゃ、固定電話なんて使われなくなってきた時代ですので、「あー、こんなサービスあったな」と懐かしめます。
ジェミニに至っては、生産していません。
20年足らずの間に、生活が大きく変化したことを実感させられます。





余談だが、コカ・コーラはいつの時代もCMの作り方が上手く、感心させられます。
posted by 中は切っても発出さん at 14:22| 岐阜 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月24日

ぼくらはアイドル探偵団・NIPPONアイドル探偵団F(フレッシュ)

探偵団繋がりで、もう一本。
北川昌弘さんが、独自にアイドルの順位を決定している本が毎年出版されている。
1988年から毎年出しているのだが、それ以前はT.Pランキングというものを、個人的に発表していたらしい。
そこで、今回はその1986年4月のランキングを見てみると
1位 斉藤 由貴 スケバン刑事の威力
2位 中山 美穂 ママはアイドルだった
3位 河合その子 今は後藤次利夫人
4位 荻野目洋子 最近お見かけしません
5位 佐倉しおり 瀬戸内少年野球団
6位 後藤久美子 アレジ夫人、アイドルママ(中山美穂)の子供
7位 田中 律子 律ちゃん、今日もテレビで見ましたよ
8位 小野 リエ さっぱり思い出せません
9位 原田 知世 ブログ参照
10位 工藤 夕貴 JR東海のCM好きでした
今でも活躍している人もいるが、結婚して最近お目にかからない人もいる。

ちなみに、この本の第1回の1位は(1988年)南野陽子。
最新刊は200位までしか掲載していないが、それまでは2000人程のアイドルが掲載されており、アイドル好きの私には、バイブルになっている。
また、サイトもあるので、よろしければ。 「T.P.PRESS」

「NIPPONアイドル探偵団フレッシュ」
posted by 中は切っても発出さん at 22:31| 岐阜 ☀| Comment(1) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月10日

帰れぬ人びと・鷺沢萠

鷺沢萠も、今年話題の綿矢りさ同様、女子大生作家だった。
彼女が亡くなるまで、作品は読んだことがなかった。
もし、亡くならなければ読んでいなかっただろう。
BOOK OFFにて100円にて売られており、購入。

この本は、彼女の文学界新人賞受賞作「川べりの道」、芥川賞候補作「帰れぬ人びと」が収められている。
彼女がまだ20歳前後の作品だ。
20歳の若者にこんな文章が書けるのか、というのが第一の感想だ。
同じ、若い女性でも綿矢りさの作品には、感じるものがなかった。
しかし、鷺沢萠の作品には奥深さが感じられる。
というか、女性の作品とは思えなかった。
人間(家族)関係の捉え方が、男性っぽいと感じた。

ところで、この本の巻頭に彼女のモノクロ写真が掲載されている。
当時は、上智大学の学生だった。
いかにも当時の女子大生という感じがした。
その笑顔がとても自然で、印象に残った。

「帰れぬ人びと」 鷺沢萠
posted by 中は切っても発出さん at 00:08| 岐阜 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月05日

少女民俗学・大塚英志

先日、小屋の本箱をのぞいてみたら、この本「少女民俗学」があった。
丁度、大塚英志の「「おたく」の精神史 1980年代論」を読んでいる最中だったので、続けてこの本を読んだ。(なお、「「おたく」の精神史」については、盥アットマークさんの書評を御参考に)

この本は1989年に発行されている。
そして、この時代の少女の特徴を書かれている。
1980年代は私にとっては、中学卒業→高校→大学→就職とまさに青春時代。
読んでいて全てがウンウンと頷けてしまう内容。
元々筑波大学で民俗学を学んでいた著者、少女を民俗学の視点で論じている。
少女とは近代が生んだ階層であり、昔はその時期に当たるものがなかった。
少女は子供から大人になるまでのモラトリアム。
最後には大人へと卒業していく。
私の「少女」への憧れも、なんとなく納得できた。
あと、この人の文章は非常に読みやすいので好きである。
盥アットマークさんも次のように書かれている
>いつも思うが大塚英志はもったいぶらず、わかりやすく書きすぎる。
>そして10冊分の結論を1冊に詰め込んでしまう。
>そのサービス精神は、やはり学者ではなく編集者のものなのだろうか。
納得。

最終章では、今の少女は本当の意味で大人へと卒業できずに、儀礼的に<卒業>している、と論じる。
そして、儀礼的に<卒業>した彼女たちは、行き場がなく岡田有希子のように宙に舞ったり、一部のおニャン子のようにB級アイドルとして、芸能界という異界をさまよっている、と書いている。
その上で、尾崎豊の「卒業」の歌詞を載せ、彼について触れている。
「覚醒剤で逮捕された無垢なる少年尾崎豊は、象徴的に一度<死んだ>。「本当の自分」にたどりつくためにくり返される、あてのないシュミレーション的卒業の呪縛を歌ったこの少年は、通過儀礼をむりやり終わらせようとしたのだ。それは「おニャン子」や岡田有希子の<死>と同じ意味を持っている。しかし尾崎豊がちがっていたのは、彼が少女たちに誘われて再びこの世に生まれ出ることに成功した点である。」
尾崎豊もこの本が書かれたときには、生まれ変わったと思われていた。
でも、結局は彼は本当の卒業が出来ずに再び<死>に二度と戻ることはなかった。
彼も、宙に舞ってしまった。
大塚英志もそこまでは書けなかったが、彼の洞察力の鋭さはすばらしいものだ。

少女民俗学 大塚英志
posted by 中は切っても発出さん at 21:10| 岐阜 ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月13日

蹴りたい背中・綿矢りさ

最近ブログをはじめて、自分の文章力のなさに痛感する。
他の人のブログを見ると、うまく表現されている。
なのに、私は自分の思っていることが上手く表現できない。
ボキャブラリー不足を感じる。
また、他の人の感性の鋭さを感じる。
自分では今まで、普通の人と比べては多少自信があったのだが、脆くも崩れていった。
もっと感性を磨こう。

ということで、本題。
一応、今年の話題となった本なので、BOOK OFFに売られるのを待ち購入。
河出書房って昔から若い女性を発掘するのが好きな出版社である。
古いところでは「アイコ16才」の堀田あけみを思い出す。
但し、彼女の場合ビジュアル的にNG(失礼!)だったが、今回はそれもクリア。

この本を読んで、私の感性が鈍いせいかもしれないが、ピンとくるものはなかった。
芥川賞受賞なので、一応純文学のためか、ストーリー性は乏しい。
感性の鈍っている私に、当然ながら感じるものは少なかった。
ただ、確かに「蹴りたい背中」って存在すると思う。
この本を読んだ後、頭に浮かんだのが、私の職場の若い職員。
別に嫌いなやつでもないが、確かにコイツの背中は蹴りたくなる。
殴ったり、罵声を浴びせるのではなく、背中を蹴ってみたくなる。

今回の収穫。
蹴りたい背中は存在する。
以上。
posted by 中は切っても発出さん at 21:21| 岐阜 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月05日

稼ぐが勝ち・堀江貴文

ご存知、ライブドア社長堀江氏の最新著作。
色々問題になっている本である。
特に、「人の心も金で買える」の件なんかは、おろちょんさんのブログでも多数の意見が出ているので、一度見ていただきたい。

さて、本の内容というと、彼の書いていることは、実社会においては殆ど当たっているだろう。
「人の心も…」の件も、私も先日書いたが、男の女の関係も経済力が重要な問題となる。
この本の題名でもある「稼ぐが勝ち」は、真理である。
稼いでいる間は、金持ちでいる間は、その人はある意味勝者なのである。
金の力は強いのである。
例えば、土建業者が役所の木っ端役人にでも頭を下げるのは、仕事(金)が欲しいからである。
金は命の次に大事なものと言われるが、まさしくその通り。
下手すれば、命を捨てても金を選ぶ人もいる。
(例:保険金にかかわる、殺人や自殺)

この本は、そんなこと当たり前すぎて、口に出してはいけないことを書いている。
故に、30歳そこそこの若造にそんなこと言われたくない、と思われ彼を嫌う人は増えるだろう。
まあ、堀江氏は敢えてそんなこと承知で書いている確信犯である。
嫌われようが何だろうが、本が話題になり、売れてまた金が儲かる。
結局「稼ぐが勝ち」を実践している。
posted by 中は切っても発出さん at 09:18| 岐阜 ☁| Comment(5) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月02日

上司は思いつきでものを言う・橋本治

私にとって、橋本治とは「桃尻娘」とか「源氏物語」の作家としてのイメージが強く、こんな本も書くのだなとびっくりしました。
結構売れた本で、当然この本も「BOOK OFF」にて購入。

内容的には、サラリーマンを15年以上やっている私にとって、特になるほどと思うことはありませんでした。
しかし、非常に印象に残ったことは、文章の書き方です。
通常、このようなビジネスマン向けの本は、簡潔な文章で、読み易く書かれています。
しかし、この本は文章がくどい。
何度も何度も同じ事を繰り返しながら、少しずつ話が進行していく。
結構、イライラしながら読んでいました。
やはり、作家の書く文章なので、違うのでしょうか。

集英社新書 2004.4.21 初版
posted by 中は切っても発出さん at 23:19| 岐阜 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月16日

世界の中心で、愛をさけぶ・片山恭一

やっとBOOKOFFに並んでいたため購入、二時間で読む。
内容的には特にないけれども、確かに泣ける物語だ。
涙腺に訴える小説である。

ところで一つ気になったが、帯に書いてある柴咲コウさんのコメント。
「私もこれからこんな恋愛をしてみたいなって思いました。」
オイオイ、こんな恋愛するには相手(もしくはコウさん)が死ななければならないんだぞ。
純愛をしたい意味だろうが、相手が生きていれば、この物語のような恋愛なんて出来ないぞ。
本当に大事な人が死んでしまうと、その人は永遠に否定的な見方は出来なくなる。
だから、年をとってもいい思い出だけが残ってしまう。
まあ、柴咲コウさんのコメントで大ヒットしたらしいが、なんか間抜けなコメントだと思った。

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posted by 中は切っても発出さん at 00:09| 岐阜 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月08日

ケータイを持ったサル・正高信男

最近は、少し時間が過ぎれば、BOOK OFFに本が売られるので嬉しい。
この本も、去年買おうと思ったが、我慢した本。
BOOK OFFにて350円にて購入。 詳しくはこちら

さて、20年ほど前に、当時明治大学の教授であった、栗本慎一郎の著した「パンツをはいたサル」がベストセラーになった。
人なんて、所詮サルが社会性というパンツをはいただけだよ、という内容だったと思う。
あれから、20年、とうとう人はパンツを脱いでしまった。
というか、はこうとしなくなった。
これから、社会性を身につけなければならないコドモが、パンツをはかずに外部に出没する。
また、パンツをはいてないため、外部(社会)と接触することが出来ない「ひきこもり」現象を起こしている。
私たちは今まで社会性を持とうとか考えることもなく、実社会に飛び込んできたと思う。
そして、社会の中でパンツのはき方を教わってきた。
スタイリッシュにパンツがはけるように、努力してきた。
今のコドモはその努力もしない。
かといって、パンツをはかなければいけないことを知っている。
しかし、大人たちを見ていると、パンツをはかずにサルのままでいたほうが楽なことを知っている。
大人として、そのことを十分考えなければならない。

中公新書 2003年9月初版

posted by 中は切っても発出さん at 14:27| 岐阜 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月01日

「モー娘。」の経済学・朝野光陽

またまた、モー娘。ネタです。
2年ほど前の本ですが、暇つぶしにいかがですか。 詳しくはこちら。
おニャン子の時もそうですが、この手の本はいつの時代も出版されます。
色々な角度からアイドルを検証していますが、「ふーん、そうなの」という程度の内容の本が多いですね。
この本も、モー娘。をいかにも経済学的に分析していますが、はっきり言って、一時間で軽く流せる本です。

アイドルの分析なら、小倉千加子の「松田聖子論」面白いですよ。
”女性”を通してアイドルを論じています。
(この本、入手困難かもしれません)
posted by 中は切っても発出さん at 23:20| 岐阜 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月25日

週末起業・藤井孝一

先日話題にした、森永卓郎さんではないけれど、年収300万円で生活する日も現実的になってきた今日この頃。
サラリーマンも副業をしましょうと、勧める本です。
しかし、せっかく副業するなら、自分の好きなことをしましょう。
かつ、時間を切り売りする仕事はやめましょう。
という内容の本。

現在、仕事一筋の人は(多分)少ない。
人生80年、定年後20年、もっと人生全体を見て生きましょう。
いずれ、サラリーマンには定年があります。
仕事(本業)以外に生きがいを見つけ、人生楽しく生きましょう。
ついでに、それが収入になれば儲けもの。
要するに、仕事以外に楽しみを持ち、小銭を稼げればいいなということです。

ちくま新書:2003年8月初版
posted by 中は切っても発出さん at 22:42| 岐阜 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月19日

お笑いジェンダー論・瀬地山 角

この人、「せちやま かく」と読みます。
東大の助教授で性別男です。
ジェンダーやフェミニズムなど女性が研究していることが多いですが、彼は数少ない男性ジェンダー研究者です。
この本は、4部構成になっていますが、1〜2部は彼の講演や、エッセイ集であり、非常に読みやすい。
3,4部は論文となっております。
私は昔はバリバリのアンチ男女平等主義者でした。
しかし、就職し、結婚し、子供が出来た今、バリバリの男女平等主義者となりました。
もう、男だからと言って、肩肘張るのは疲れました。
本書の中で、一頭立ての馬車より二頭立ての馬車のほうがリスクは小さいといっています。
数年前のCMではありませんが、男も子育てに参加すべきであり、男は仕事にかまけて家事を全くやらないことはいけない事だと思います。
はっきり言って、ある程度家事・子育てを自分でやることは、夫婦関係も、子供との関係も良好になると思います。
ぜひ、実践あれ。

勁草書房 2001.12.10初版続きを読む
posted by 中は切っても発出さん at 01:52| 岐阜 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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